ビジネススキルの一つとして【 傾聴 】が注目されています。ちょうど、会社でそういう研修があったので、せっかくのチャンスを生かそうと思って、『傾聴スキル講座』に参加してきました。
講座の案内には、【社会人基礎力】(経済産業省)として【傾聴力】が大切と言われていると書かれていました。私も、どちらかというと人の話が聴けないので、講座で学んでみようと思い参加しました。
最初は、良くない聴き方実習でした
いきなり最初から、実習でした。2人一組になって、良くない聴き方を実践してみました。一人の人が聴く側になり、もう一人が話す側になって、話を聴く実習なのですが、その時に、わざと良くない聴き方で聴いてみるという実習でした。良くない聴き方とは、目をそらしたり、横を向いたり、腕組みをしたり、足を組み替えたりしながら、話を聴きます。講師が、これは「短い時間だけ体験してもらいます」と言っていて、1分で実習をしました。
私は、最初話す側をやったのですが、相手の人が、横を向いたり、目をそらしたりするので、聴いてくれている感じがなくて、途中で話すのが非常につらくなりました。講師は1分と言っていたのですが、ものすごく長く感じました。
聴いてもらえない体験というは、こんなにイヤなものなのだと改めて思いました。
傾聴のポイント
そのあと、傾聴について簡単な講義がありました。傾聴のポイントは次のようなことでした。
- 相づちをうつ、うなずく
- 相手の大切な言葉や語尾の言葉を繰り返す
- 相手の話の要約して繰り返す
- 質問をして話の理解を深める
- 相手の話をさえぎらない
- 相手を批判しない
- アドバイスをしない、意見を言わない
こう書くと、簡単なことのように思えますが、後で実習をしましたが、意外と難しいものです。
傾聴する実習
今度の実習は、3人組になっての実習でした。1人が話す役で、もう1人が聴く役で、3人目がオブザーバー役でした。
3分間の時間で、話す役が話す内容を、聴く役が傾聴します。この時にオブザーバー役は、そのやり取りに参加せずに2人のやり取りを良く観察します。そして、3分が終わったら、今やった実習について、聴き方がどうだったかについて、3人で話し合います。観察者は実習についての話し合いの時に、観察して気が付いたことをフィードバックするという重要な役割でした。
私は最初に話す役をやったのですが、聴く役の人が緊張しているのが伝わってきて、こちらも緊張してしまいました。聴く役の人が何度か「えーと」と言って上手く言葉が返せなくなってしまい、気まずい感じが一瞬ただよいました。こちらも聴く役の人に気を使って話が途切れないように一生懸命に話をしてしまいました。よく聴いてもらったというよりは、相手に気を使って一生懸命離したという感じでした。妙に疲れてしまいました。
聴く役の時は、自分はそんなふうにはしないように気を付けたのですが、○○したらいいんじゃないですかと、アドバイスをしたくなってそれをすごく我慢するのに苦労しました。話す役の人からは、良く聴いてもらえたという感想がありましたが、聴く役としては、我慢するのに疲れた感じでした。
オブザーバーもやったのですが、その時には、聴く役の人が、非常にいい感じで話を聴いていて驚きました。最初に、この聴き方を体験していたら、少しは違ったかもしれないと思いました。
傾聴について調べた
せっかく講座まで受けたわけなので、「傾聴」について調べてみました。たくさんのサイトがある中で、私の参考になったのが、次のサイトでした。
【自分の聴きたいことではなく、相手の話したいことを聴こうとする】などと傾聴のポイントがまとめられていて、納得しました。
単に、【相づちをうつ】とか【うなずく】とか【言葉を繰り返す】ということではなく、【自分の聴きたいことではなく、相手の話したいことを聴こうとする】ということが大切なんだと感じました。